ウエフ(エヴゲニー・レオノフ)&ビー(ユーリー・ヤコヴレフ)

突然奇妙な宇宙船に乗って登場し、飛びッきりの笑顔(+ガニ股)で「クー!」と言った瞬間、視聴者の何割かの心をわしづかみにしてしまった、どこか憎めない名キャラクター。ちょっとアーネスト・ボーグナインみたいな顔の太っちょのおじさんがウエフで、 のっぽの方のおじさんがビーという名前らしい。んでもってこの謎のおじさん達、人懐っこい笑顔とは裏腹にかなり自分勝手。お金と宇宙船の燃料のこととなると実にえげつなく、クーだのキューだの言いつつ何度もマシコフとゲデバンを裏切った挙げ句、エツィロップの手によって終身刑にされてしまうことに・・・。ちなみに2人を演じるレオノフ氏(残念ながら94年に他界)とヤコヴレフ氏は70年代に人民芸術家として表彰されたこともあるロシア演劇界の重鎮。 

 

★ひょんなことから異星へ飛んだ地球人から謎だらけのプリュク星の住人まで、ここでは「キン・ザ・ザ」に登場した愛すべきキャラクター達を御紹介。何処かで見かけたらすかさず「クー」だ!★

 

マシコフ(スタニスラフ・リュブシン)

モスクワに住むしがない技師。奥さんに買い物を頼まれて繰り出した街角で出会った”自称宇宙人”に遭遇、馬鹿にした彼は男の手の中にあった<空間移動装置>を押してしまい一緒にいた青年ゲデバン君と共に砂漠のど真ん中にワープ。たまたま持っていたマッチを交渉手段に冒険を繰り広げてゆく。当初は鼻に鈴をつけることを拒むなどプライドが高く、皮肉的な発言も多かったが、バイオリンと歌を披露するなどして徐々にはじけていった。マーマーマーマー暖かい服が欲しいよ〜♪

ゲデバン(レヴァン・ガブリアジェ)

モスクワの先生の元にバイオリンを届けに地方からやって来た学生。自称宇宙人に「 裸足で寒そうだから」と同情、そしてたまたま通りがかったマシコフさんを呼んだばかりに砂漠にワープ。温厚な性格だったが、わがままなおっさん連中に付合ってるうちに徐々に強気の性格へと変貌を遂げた。エツィロップから奪ったピコピコライトをずっと頭に装着していたり、ダンピティドゥビダンピティドゥビ♪と歌ったり踊ったり、 結構お茶目。マシコフさんとのコンビも絶妙だ。